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区議会質問
 
介護保険制度の実態に即した改善・見直しを求める意見書

議員提出議案第18号

介護保険制度の実態に即した改善・見直しを求める意見書

 上記の議案を提出する。
  平成20年10月22日
提出者 豊島区議会議員
小 林 俊 史  水 谷   泉
垣 内 信 行  儀 武 さとる
日 野 克 彰  五十嵐 みのる
古 坊 知 生

豊島区議会議長  吉 村 辰 明 様

介護保険制度の実態に即した改善・見直しを求める意見書

 2度にわたる介護報酬の引き下げは、施設、事業所の深刻な経営難を招き、介護労働者の労働条件を急速に悪化させてきました。その結果、施設等では厳しい労働条件のなかで、介護職員の離職率はここ数年急激に増え、深刻な人材不足がおきています。
 このような状況は、利用者へのサービス低下を引き起こす一つの要因となっており、「保険あって、介護なし」という深刻な状況をつくりだし、「介護難民」「介護心中」「介護殺人」など、悲惨な状況が全国各地で発生しています。介護報酬の引き上げなどの改善が必要ですが、介護報酬を引き上げると、利用料や保険料にはねかえるというのが介護保険制度の根本的な問題です。この間、23区の区長会では「報酬加算率を実情に見合ったものとするとともに、利用者への直接的な影響を抑制するための方策を講ずること」との要望を出し、全国市長会も「介護給付負担金については、各保険者の25%を確実に配分し、現行の調整交付金は別枠化する」旨の要望書を出しています。国庫負担割合の引き上げ、また公費負担による補助を国の責任で行うべきです。
 よって、豊島区議会は、介護保険制度が、本来の目的である「国民の保健医療の向上及び福祉の増進を図る」ものとなるよう、政府が実態に即した改善・見直しをおこない下記の事項を実施することを強く求めるものです。


1 介護保険制度の見直しに当たって、介護報酬の大幅引き上げなど、国の責任で介護 労働者の給与など待遇の改善をはかること。また職員の配置基準の抜本的な見直しを 行うなど、労働条件の改善をはかること。
2 介護報酬の引き上げに伴い、保険料、利用料の負担増にならないよう、国の歳出構 造の合理的な見直しにより国庫負担の比率を大幅に引き上げること。また独自の公費 による直接支援や補助など、国の施策の拡充をはかること。
 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

      年  月  日
                    豊島区議会議長名
内閣総理大臣
厚生労働大臣 あて