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区議会報告
築地市場の豊洲移転中止の検討を求める意見書(案)

 東京都が築地市場の移転先とする豊洲新市場予定地は、東京ガス工場跡地で、発がん性物質のベンゼンや猛毒のシアン化合物、ヒ素など有害物質が高濃度で検出されていたところです。東京都は「汚染土壌を取り除き、厚さ4.5mの盛り土をするとともに、地下水を管理するから安全」と言ってきましたが、当初から日本環境学会などは「汚染の調査も対策も不備」と批判していました。しかも、市場の主な建物下には、その盛り土さえ行われていないことが明らかになりました。建物下にたまった地下水から環境基準を上回るベンゼン・ヒ素が、また地下空間からは環境基準の7倍の水銀が検出されました。
 さらに、地下水を通して汚染が広がらないようにするため、地下水位が上がらないように管理する仕組みも計画通り機能しておらず、盛り土の再汚染や建物内の大気が汚染される可能性が強くあります。都の土壌汚染対策が事実上の破たん状態にあると言わざるを得ません。
 首都圏の生鮮食料品を扱う中央卸売市場に求められることは、何よりも食の安全・安心です。東京都には徹底的に安全性を調査し検証する責任があります。
 よって、豊島区議会は東京都に対し、豊洲新市場について徹底的な安全性の調査検証をすすめるとともに、安全・安心が確保されなけれは築地市場の豊洲移転の中止を検討することを強く求めるものです。

 以上地方自治法第99条の規定に基づき意見書を提出いたします。

 年  月  日
                               議長名

東京都知事あて