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区議会質問
旧朝日中学校跡地に園庭のある認可保育園建設を求める陳情(小林ひろみ)

 

 私は日本共産党豊島区議団を代表し、ただいま議題とされております30陳情第5号旧朝日中学校跡地に園庭のある認可保育園建設を求める
 陳情について、継続審査とすることに反対し、採択することを求め討論します。
 この陳情は、巣鴨四・五丁目、および西巣鴨三・四丁目地域には園庭のある認可保育園がないが、今後特養ホームの建設が計画されている旧朝日中学校跡地は、敷地が大きいので、園庭のある認可保育園の建設を求めて、代表者他477名の署名を添えて提出されたものです。

 豊島区は、2年連続待機児童ゼロになったとは言え、実際には園庭のない保育園ばかりが増えています。委員会資料では現在、園庭が基準に満たない保育所等の数は18施設、園庭がない保育所等は66施設、区内全施設における園庭のない施設の割合は72.4%となっています。わが党が取得した、区が実施した園庭のない園に関する公園利用調査によると、週に3回、4回、5回と利用する保育園も多数あります。5回利用する保育園は、毎日公園を利用しているということになります。公園への行きかえりの際、幅員のない道路で車と保育園児がすれ違う時、区民から心配の声も寄せられています。また専用園庭のある保育園も、当然公園を利用しますが、複数で重なったときには、遠慮して譲る、ということもあると聞きました。
 子どもの発達、成長にとって、外遊びは大変重要です。安心して気軽に外遊びができる園庭の必要性については、誰もがわかっていることです。委員会では「砂場」のことを取り上げましたが、公園や児童遊園では犬や猫の糞など衛生上の問題があって使えない、きちんと管理される場所として保育園の園庭はたいへん重要です。わが党は、これまで繰り返し区有地をつかっての園庭のある認可保育園の増設を求めてきました。区は「適切な土地がない」と言って、背を向け続けてきたのです。
 今回の陳情にある地域周辺の小規模保育園などでは3歳になると、別の保育園を探さないとなりません。認可保育園もビルの2階部分にあります。理事者は保育所には「園庭が必要と認識している」といいつつ「園庭がない保育園があってもやむをえない」としていましたが、私が追及すると「保育ニーズがあって一定の敷地があれば園庭を作ることになる」「一定の需要数はある」というところまで認めました。しかし、今の時点でこの場所に「園庭のある認可保育園をつくるとは答えられない」とのことでした。区として、保育環境をよりよくしていく、という責任を放棄していると言わざるを得ません。
 旧朝日中学校跡地は、敷地面積は4677.03uです。地元からは、貴重な空間とまとまった敷地でありますので跡地利用に関心が寄せられています。理事者は、地域から地域区民ひろばの設置、若者を呼び込める施設、保育園の設置などの要望があり、すぐ近くの方からは防災公園の整備、空き地として残してほしいとの声が出ているとのことでした。今後の予定は、2018年秋から冬にかけて、整備の方向性を検討・決定し、19年4月以降に整備事業者の公募、整備事業者による設計、19年8月に巣鴨北中学校移転後、秋以降、校舎等の解体ということですから、これまで上がったようなさまざまな要望も含め、検討する時間も十分あります。
 わが党は、どうしたら園庭のある保育園にできるかという姿勢に区がなることが大事、豊島区はこれまで待機児童ゼロが最優先で入れればよいとなっていなかったか問題、また安心して子育てできる環境を作ることが需要を喚起するのであり、陳情を採択すべきと主張しました。しかし、他の会派は、「園庭のある保育園には反対するものではない」などとしつつ、継続審査にしてしまいました。これでは、園庭のある保育園を増やすことはできません。

 以上、30陳情第5号旧朝日中学校跡地に園庭のある認可保育園建設を求める陳情について継続審査にせず、直ちに採択すべきことを求め討論を終わります。
 ご清聴有難うございました。