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区議会質問
東京都議会の女性に対する重大な人権侵害発言を行った議員の辞職と東京都議会の信頼回復を求める決議に対する賛成討論(渡辺くみ子)
2014/7/4

 私は、日本共産党豊島区議団を代表して、ただいま議題とされました議員提出議案6号 東京都議会の女性に対する重大な人権侵害発言を行った議員の辞職と東京都議会の信頼回復を求める決議について賛成の立場から討論を行います。
 さる六月の東京都議会第二回定例会において、本会議での塩村議員の発言中に、「早く結婚したほうがいい」「自分が産んでから‐---」などの不規則発言がありました。
 このような発言は、女性に対する重大な人権侵害であり、絶対にゆるされるものではありません。だからこそ、都民、国民、さらには海外のメディアからも大きな批判が相次いでいるのであります。
 当初、「早く結婚したほうがいい」という発言を否定していた、当時、自民党所属だった鈴木章浩(あきひろ)議員は、5日後にようやく名乗り出たのであります。
 都議会会議規則では、懲罰動議は、ことの問題が起きた日から3日以内とされていることを承知したうえで、懲罰のがれを意図したといわれても仕方ありません。
 「自分が産んでから」などという、出産にかかわる不規則発言は、さらに悪質であるにも関わらず、いまだに、発言者すら明らかになっていないのであります。今回の問題は、鈴木章浩議員一人の問題で終わらせることのできない問題です。
 一連の女性に対する人権侵害発言は、都議会の信頼を大きく損なう結果を招きました。
 多くの都民から都議会に対し、議員辞職をはじめ、厳しい処分を求める声が寄せられおり、都議会としての責任と対応が厳しく問われています。
 そこで、日本共産党都議団は、都議会として、鈴木章浩議員の辞職、そしてその他の人権侵害発言をした議員も名乗り出て辞職するよう強く求める決議案を提出したのであります。
 ところが、都議会の、自民党、公明党などが提案した決議案は、今回の不規則発言を「人権侵害である」と断定せず、あいまいな幕引きを図ろうとするものであり、認められないとしてわが党は、反対しました。また、民主党、みんなの党が提案した決議案も、発言者の辞職などを求めておらず、都民の声にこたえた決議案になっていないためにわが党は、反対したのです。
 今回のこうした問題は、引き続き、不規則発言問題の徹底解明を図るとともに、この事態を重く受け止め、二度とこのようなことが起きないよう、言論の府にふさわしい議会を確立し、本来あるべき議会制民主主義への信頼回復に向け,誠心誠意努めるのは、都議会自身であります。
 よって豊島区議会が、この問題でやるべきことは、女性蔑視の発言をした都議会議員の辞職を求めること、そして信頼回復に向け自浄作用を発揮し、信頼回復につとめることを都議会に要求することが今最もふさわしいものです。
 ところが、わが党の提案した決議以外は、都民の声や国民の声である辞職を求めないどころか、自民、公明の提案している、議会の品位を重んじる決議、並び自治みらいが提案している 男女共同参画都市としての理念を大切にし、議会の秩序及び品位を重んじる決議は、都議会で起きた問題にもかかわらず、豊島区議会の秩序と品位を重んじることなど、すでに地方自治法や会議規則に明記されている当然のことを決議する案になっています。
 ことを起こした都議会には何も求めないのでは、決議をあげる意味はありません。
 よって議員提出議案6号 東京都議会の女性に対する重大な人権侵害発言を行った議員の辞職と東京都議会の信頼回復を求める決議について可決することに賛成、議員提出議案4号、5号、7号については反対いたします。
 以上で討論を終わります。ご清聴ありがとうございました。