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区議会質問
25陳情第23号池袋本町臨時保育所閉鎖に伴う児童の認可保育所受け入れについての陳情(儀武さとる)
2014/3/24

 私は日本共産党区議団を代表して、ただいま議題とされました25陳情第23号池袋本町臨時保育所閉鎖に伴う児童の認可保育所受け入れについての陳情に対し、不採択とすることに反対し、ただちに採択することを求め討論を行います。
 この陳情は、池袋本町臨時保育所が3月末に閉鎖されるので、保育所に預けている児童を認可保育所に入所できることを求めたもので、保育所が廃止されたら、4月から行き場所がなくなるので切羽詰まって保護者から提出されたものです。

 この保育所は、池袋第二保育園の大規模改修の仮園舎として建てたものです。待機児童が増えたために臨時保育所として活用され、当初2年間の予定でしたが、待機児童が年々増大する中で2年間延長されました。ですから、小中連携校の建設がはじまる2014年の3月末に廃止になることは、当初からわかっていたことでした。

 この池袋本町臨時保育所の閉鎖については、昨年の予算特別委員会で、保育園課長が「あらゆる手段を使って保育所が無くなる前に受け皿をつくっていきたい」と答弁していました。今回私が、どのような対策をとってきたのかと質すと、区はこの1年間、池袋本町すくすくルーム、ソラーナ池袋保育園、千早臨時保育所など最大限努力をしてきましたが、十分対応できなかった趣旨の答弁をしました。子どもを保育園に預けて働きたいという親の願いに応えることができなかった区の責任は重大です。受け皿がなく保育所に入れない児童の保護者の願いに応えて保育所に入れるようにすることは区の当然の責任です。

 私は、認可保育所であろうと、臨時保育所であろうと、区民から見ると、区が関わっている事業だから、何とか認可保育所に子どもを預けたい親の気持ちは当然であると考えます。現時点で758人も認可保育園に入れない中で、特別扱いを求めているわけでもありません。事実、27人中認可保育所に入所できるのは8人、小規模保育所に5人、保育ママに1人、臨時保育所に9人が入る予定です。認可保育所に入れないので、仕方がなく、認可外保育所を選択しているのです。その他、転居が1人、保留が3人となっていますが、保留の3人についても、当然、保育園に入れるようにすべきです。

 区は、これまで認可保育所の定数は23区のうち5番目に充実していると胸をはっていましたが、今では入所希望者の6割前後の方が認可保育所に入れません。23区のなかでも認可保育園に入れない比率が高い、ワースト4に入っています。安心、安全で、保育士の態勢が充実している認可保育所に子供を預けて働きたい、と親の願いに応えて、認可保育所を整備することは自治体の責任です。
 この間の「保育計画」や待機児童対策緊急プランで、認可保育所の改修による受け入れ枠の拡大、保育ママ、スマート保育、認証保育など小手先の対応では限界だということがはっきりしました。
 今定例会で高野区長は、招集挨拶で、私立認可保育所を5か所増設したいと表明しました。これまでの姿勢からすると、1歩前進ですが、具体的には何も決まっていません。私立認可保育所の誘致だけでなく区立認可保育所も増設すべきです。
 認可保育園に子どもを預けて働きたい、という保護者の切実な願いに応えるためにも陳情を採択して応援すべきです。

 与党会派は、「採択すると豊島区の保育行政をゆがめてしまう」「公平性の観点からもなかなか難しい」と言って、陳情を不採択として区民の願いに背を向けたのであります。

 よって、25陳情第23号、池袋本町臨時保育所閉鎖に伴う児童の認可保育所受け入れについての陳情に対して、不採択にすることに反対し、ただちに採択することを求め討論を終わります。
 ご清聴ありがとうございました。